ここは東京。コンビニがあって、100円ショップがあって、車で自由にどこにでも行ける、そんな日常を送っていたある日、家族でキャンプに行ったときのことです。
1週間前は自然の中でのびのび遊んでいた息子たちの動きが自然の中でぎこちなくなっている姿を目の当たりにしました。たった1週間で息子たちに何が起きてしまったのでしょう???
少し時間を置いて振り返ると、私は親として思い当たる節がありました。
「いかに時間に間に合わせるか」「いかに育児の負担が少ない方法を選ぶか」そんな便利さを優先させた日々の生活のこと。
|| どんな子育てがしたい?
自然の中でおもいっきり遊んで充実した表情を魅せてくれるわが子を見ながら、自分に問うた質問です。私は、日々の中でも「自分でできた!」という体験をもっとさせてあげたいと思うようになりました。
|| 便利さより優先させたいと思ったものとは?
便利を求めたら、『時間通りに幼稚園に行く』ということがゴールになる。
でも『息子が自分の手を使って支度をし、自分の足で幼稚園に行き、「できた!」を積み重ねていく』というプロセスを大切にしたい!そう思えた時、便利さより、豊かさを優先させようと思えたのでした。
つまり、何か親が子どもに課題を与えるという親主導型の育児ではなく、子どもたちが内なる声に従って生きていることを見守る子ども主体型プロセス重視の育児です。
|| 子どもを主体にすると、母は負担なのか?!
プロセス重視の生活は、母親に負担がかかるようなイメージが強い印象を受けるようです。「私にはできない」そんな風に言われたりします。でも、果たしてどうなのでしょうか?反対に便利な生活は負担がないのでしょうか?過去に検証した結果を書きだしてみました。もう10数年前のメモです。
【便利な生活】
息子が朝起きる前から母親の私が段取りを考えるのが常だった。
段取り通りに息子を動かそうとしていた。
*息子の動きが悪くイライラした
*息子は寝起きの状態でも幼稚園に行けた
*息子はスピードについていけない様子だった
母親である私は時間に追われている感が常にあった。
幼稚園の中でトラブルが起きやすかった。
幼稚園に行かずに駄々をこねる日が多かった。
笑顔が少なかった。
息子が何でも受け身でいるようになった。
息子が何を考えているのかわかりにくかった。
生きている実感がもちにくかった。
リセットが必要になった。
ストレスがたまるから余計な買い物が多かった。
【 プロセスを重視していく生活 】
息子が失敗も重ねながら自分で取り組むから時間がかかった。
息子が自分で取り組むのを見ている母親の時間も取られた。
親子で段取りを覚えられた。
息子が機嫌よく幼稚園に行く回数が増えた。
日々の積み重ねを自信に変えていけた。
息子をひとりの人間として尊重する子育てを実践できた。
息子も家族の一員として働くことができるようになった。
結論、便利はその場はスムーズに行くように思えても、後ずさりも起きる。便利は、私にとっては、便利ではなかった(笑)
|| まとめ
『結果』にコミットしていくより、『本当の幸せ』にコミットしていく生活に切り替えて10年以上経ちました。そうすると、家族全体が成長していけることに気づきました。母親である私はというと、ずいぶんゆとりが生まれるようになり、生活そのものが向上していくように感じ、年々豊かになっていくような体験を積み重ねられています。
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