2018/11/07

「女性であっても学をつけ、
自分で選択し可能性を広げていく生き方をしてほしい。
たくさんおしゃれをしてね。
そして、愛しあえる人と結婚するのよ。
それが女性の幸せ。
あなたには絶対に幸せになってほしい。」
これは、何度も私に伝えてくれた母の想いだ。
過去の体験に基づく母の私への想い。それは衝撃的な体験の数々だった。
母は、自分の父親に働き手として扱われていた。
そのため、弟と一緒に疎開させてもらえず、東京大空襲にもあった。
中学は、自力でアルバイトしながら通った。
自分の母親は父親から常に暴力を受けていた。
母自身も、義理の家族に暴力をふるわれ、最初の子を流産した。
話と一緒に母のたくさんの涙が伝わってきた。
もしこの話だけだったら、私は母の悲しみに一緒に陥ったままだっただろう。
でも、母には憧れる存在がいた。
私が通う小学校の校長先生だった。
凛としていて、
穏やかで、
いつも話を聞くスタンス、
真理を追い求める強さを持った
ステキな女性だった。
母の憧れる女性を間近で見て、
そして普段の母をみていて、
私は、母が私に伝えたかったことを肌で感じ取っていた。
私は母に憧れるようになった。
そしていま、
女性の尊重について、
母、そして校長先生から学び、
尊重された女性を生きるために、
私が取り組んでいること。
女性である私が自分自身を尊重すること。
男性を尊重すること。